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吃音・どもりの原因とされる4つのことと噛むという誤った認識

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吃音を本気で治そうとされている方はこちらの3記事にすべてをまとめてあります

吃音・どもりの原因とされる4つのことと噛むという誤った認識

症状、原因、治し方についてはトップページにすべてをまとめていますので確認してください。
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みなさんは吃音の原因を正しく理解されていますでしょうか。この病気は日本では長く舌や顎の筋肉の発達障害とされていた歴史があるため、誤った認識が浸透してしまっている病気でもあります。

これは医者自身が吃音になったことがないので、誤った原因と断定してしまい、それが世間で通説となってしまったことが原因です。また、実は原因が違う吃音であっても、見た目の症状が同じということで同じ病名で括ってしまったことも誤った認識の1つでしょう。

しかし、吃音の原因は大きく分けて下記の4つ+1つあります。

  • 身体的な原因によるもの
  • 精神的なストレスによるもの
  • 条件反射(くせ)によるもの
  • 遺伝によるもの
  • 人前で挨拶やプレゼンなど緊張によるもの

当たり前ですが、それぞれの吃音の原因によって大人がなりやすいもの、子どもがなりやすいものがありますし、それぞれ治療方法も違います。

身体的な原因によるもの

以前に、吃音者と非吃音者の脳をMRIで見つつ研究されたことがあります。その結果、言葉を発する時、非吃音者は左脳(言語中枢が多いとされている)が活発に動きますが、吃音者は右脳が活発に動くことがわかりました。

これにより、言葉を発する時の脳のバランスが崩れており、言語と非言語(舌の動きなど)がうまく連動していないことが1つの原因ではないかとされています。その他、腹式呼吸ができて発声器官が弱いこと、舌の筋肉が発達していない、うまく使えていないことにより発音がうまくできていないことも原因とされています。

この原因については、脳が発育途中にある子ども、特に3歳ぐらいから多いとされています。なぜなら小さい子どもほど筋肉や脳が未熟だからと言えば納得できるでしょう。また、なぜ3歳からかというと、言葉を話しだせる年齢だからです。

ちなみに子どもの吃音は75%が男の子と言われていますが、これも女の子は言語を司る脳が男の子より早いことや腹式呼吸に早く移行することが原因とされています。

しかし、これはあくまで成長過程の吃音であることから大人になるにつれて治ることも多いようです。

精神的なストレスによるもの

精神的なストレスによるものも吃音を引き起こします。最初は吃音ではなく、単に「噛んだ」だけであってもいじめや叱られたなどの経験からトラウマになることがあります。そうすると同じシチュエーションや同じ言葉について異常に恐怖を覚えてしまい、吃音になることもあります。

前述のような成長過程における一時的な吃音であっても、「ちゃんと話しなさい」といった過度なしつけによって吃音が発症することもある。珍しい例ではあるが、左利きを右利きに矯正したストレスから発症した例もあるとされています。

条件反射(くせ)によるもの

これも精神的なストレスと似ていますが、最も根深いものの1つです。子どもの時はなんともなかったのに、大人になってから発症しやすく、また治りにくいという厄介なものですね。こちらも最初は吃音ではなかったのにも関わらず、一般的に「噛む」ということによって、周りからからかわれ、笑われ、恥ずかしい思いをした結果、異常な恐怖を覚えることで吃音を発症することがあります。

こうなると条件反射、つまりその時の体験が強くインプットされ、同じことを再現してしまう。そして恐怖を感じることで、さらに吃音が激しくなっていくことが多々あります。

プライドが高い人や地位の高い人に多く見受けられています。私がこのタイプでした。

遺伝によるもの

アメリカのコミュニケーション障害研究所では、吃音で訪れる人の半分に身近な家族に吃音者がいると言っているとのことです。カメルーンにおいても、ある家族の半分が吃音者であったという事実から遺伝の可能性も指摘されました。実際に吃音の原因となる遺伝子も特定されています。

一方で環境や心理的なもので遺伝子は変化するとされ、吃音は必ず遺伝するというものではないという説もあります。ということで実際のところは詳しいことはわかっていないようです。

人前で挨拶やプレゼンなど緊張によるもの

これは吃音をひどくさせるものではありますが、基本的には吃音の原因ではありません。

日本ではうまく話せなかった時に、芸人やアナウンサーなどによる「噛む」という表現が一般的になっています。だから吃音も単なる「噛む」という表現で片付けられがちです。しかし、「噛む」と「吃音」は全く違います

噛むというのは本当に焦って、舌が回らなくなった結果、ちゃんとした発音ができなかったことによって起こるものです。

ここまで読んだ方ならわかると思いますが、「吃音」とはいくらゆっくり話しても最初の言葉が出なかったり、自分の名前が言えないなど明らかに「噛む」と違うのはわかるかと思います。

書いていて思ったのですが、その「噛む」ということがお笑い番組では笑いのネタにされていることがあります。だからこそ、吃音者がどもるとからかいの対象となったり、お笑いのネタにされたりするのでしょうね。外見では笑っていても、それが吃音者にとっては地獄の苦しみだと知らずに。

※誤解のないように言っておきますが、私はお笑いは大好きですよ(^^)一方で元吃音者なので苦しみもわかっています。

まとめ

もう一度まとめておきますとこんな感じです。

  • 身体的な原因によるもの
  • 精神的なストレスによるもの
  • 条件反射(くせ)によるもの
  • 遺伝によるもの
  • 人前で挨拶やプレゼンなど緊張によるもの

ここで私がいいたい一番重要なことは吃音と一口に言っても原因は様々あるということです。さらにその原因がわからないまま、または原因とはかけ離れた治療すると、いつまで経っても治らなくて、「吃音は治らない」という間違ったイメージを持つということ、さらにそのイメージが吃音をさらに悪化させる危険性があるということです。

吃音についてちゃんとした理解と自分の症状の分析をちゃんとしておきましょう。

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事実、私は12年間悩んだ吃音を克服できています。ポイントは脳科学です。

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